あやしい校正証明書・試験成績書
2022年10月8日作成 10月24日追加・更新
校正元の校正業社名?がネット検索で出ないなど実態が不明でオカシナ点の多い書類を見ました。
標準器の名称が正確でなく小文字や大文字も違いますね。製造社名があったり無かったり?ですよ?
標準器の校正年月が不明のため、そもそもこの校正が有効かが不明ですね。
標準器の3458Aのシリアル番号にヌケがある。
標準器の最大電圧仕様はいずれも直流1000Vまでであるが校正対象試験器は1000Vレンジで
最大1100V以上出る場合があるので校正範囲外となっていますよ??
標準抵抗器は直流2000Vまで印加出来るが電圧により抵抗値が変わるかの試験が出来ない。
校正証明書の有効期限が1年では無い??通常、校正対象試験器は1年間で確度規定しています
ので1年間が一般的である。校正試験日から2年2カ月先の有効期限はどのような理由かは不明?
標準器の3458A、テラオームメータの校正試験日、有効期限の記載が無い?不明?
標準器の校正確度±0.1%レベルは3458Aで120MΩ以下、テラオームメータでは200GΩ以下
であるが正確な測定には高度で熟練した校正技術が必要になるため適切な標準器使用方法も
含めてまともに校正できているか?不明である。特に?GΩレベルの測定ではリード線の配置
ノイズ対策などが不十分だとすぐ数%レベルの誤差が出ます。接続すれは良いワケではありません。
校正対象試験器は50V〜1000Vレンジあるので50Vの試験記録が無い。
校正対象試験器は抵抗、電圧測定も可能であるが未実施?不明である。
標準器の明記方法にわかりずらいところがある。(HR−6はわかるが、HR−8は不明??)
校正試験の有効数字が不明ですべて4桁?らしいが非常に見ずらい
誤差0.5%などとあるが標準器にも±2%程度誤差がある可能性があるが考慮しているのか??
総合的な標準抵抗器の最大誤差は以下これらのすべての合計となる。
校正時の校正器自体の測定誤差±0.1%、標準抵抗器の安定度測定誤差±0.2%
標準抵抗器の公称誤差±1%、印加電圧による抵抗値変化誤差±0.1%(詳細は不明)
他追加誤差などを考慮する必要があります。
校正対象試験器の定格・・・・誤差がまったくのデタラメですね!?定格はもっと種類があるよ!
許容誤差はアナログメータでは5%程度だがこの校正対象試験器は4%ですよ。(第一有効測定範囲)
したがって「この試験器の判定は不明」ですね。
一部機能の校正が未実施であればそのように校正書類と試験器本体に
明記する必要があります。(よくある校正合格シールだけでした)
高抵抗の校正ではあらゆる誤差が入らないようにするのが非常に大切で
単純に絶縁抵抗計と汚れた測定リード線で標準抵抗器をつつけば
良いワケではありません。実際に格安校正業者が500Vレンジ以上で
校正不良・規格外で修理または交換となった場合があり、これらの報告を
うけてこちらで測定リード線などの誤差の入らない方法で校正したところ
絶縁抵抗計本体は正常でした。これはその一年前にこちらで校正した
販売品であるし販売当時新品同様品であったためである。
このように正しく校正・測定しなければ校正どころか点検レベルで失敗となる
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