高圧電気設備保守点検

H.25.11.7 更新

高圧電気設備の保守、点検をします。

1.高圧電気設備の年次点検

 高圧電気設備の点検、清掃

 保護継電器試験
  過電流継電器(OCR)、0.05A〜50A 瞬時100A
  過電圧継電器(OVR)、0.00V〜300V
  不足電圧継電器(UVR)、0.00V〜300V
  高圧地絡継電器(GCR)、0.05A〜2A
  高圧地絡方向継電器(DGR)、0.05A〜2A、0V〜1000V、角度

 絶縁抵抗測定
  
(DC・125V、250V、500V、1000V絶縁抵抗計 〜2000MΩ)

 接地抵抗測定
  (A,B,C,D種、0Ω〜1000Ω)または0.00Ω〜200kΩ

 漏電警報装置試験
  
(0.1mA〜2A)

 指示計器校正試験
  電圧計、0.00V〜1100V(通常PT以降の電圧計のみ)
  電流計、0.01A〜50A(通常CT以降の電流計のみ)
  周波数計、10Hz〜100kHz


2.低圧電気設備の年次点検

 絶縁抵抗測定
  
(DC125V、250V、500V絶縁抵抗計 〜1000MΩ)

 低圧電気設備の点検、清掃

 漏電遮断器動作試験(最小動作電流・動作時間など)



3.電気設備の点検場所は三重県、愛知県、岐阜県の範囲内といたします。

(ただし、点検内容により近畿・中部・関東の範囲内で可能な場合があります。)


4.下記の電気設備点検・試験が可能な場合があります。

 高圧ケーブル絶縁診断試験 〜100000MΩ  〜DC25000V

 高圧ケーブル直流耐圧試験 〜100000MΩ  〜DC25000V

 高圧電気設備の耐圧試験 〜AC12000V 〜(最大10kVA+10kVAリアクトル)

 3Eリレー試験 過電流、欠相、逆相試験

 絶縁油酸化簡易測定

 絶縁油ガス分析試験(専門業者に依頼)

 
その他測定・試験・校正


5.電気設備の点検範囲などについて

 基本的に小規模の高圧電気設備、低圧電気設備の点検を致します。(契約電力500kW未満)
 なお、試験・点検中に発見した不良箇所の電気工事などの改修工事はごく簡単な工事を除き
 こちらでは出来ません。
 点検時間は早朝、深夜でも可能です。
 支払条件は点検終了後、一ヶ月以内に銀行振込としますが、相談に応じます。

6.各種校正用抵抗器
 
保 証  すべて手作りです。試作品扱いのため、動作保証・無償修理期間などはありません。
 高圧メガ校正用抵抗器
 絶縁抵抗計校正用抵抗器
 絶縁抵抗計校正用可変抵抗器
 接地抵抗計校正用抵抗器
 接地抵抗計校正用可変抵抗器
 絶縁/接地抵抗計校正用抵抗器

7.電気設備点検用の各種試験・測定機器の校正について
 トレーサビリティのある校正されたマルチメータなどを使用して校正しても、校正に使う
 各部品、機器の評価・校正が正しく実施されていなければ正確に対象機器の校正が
 されたことにはなりません。下記にいくつか正しくない校正事例を掲載します。

 高圧地絡方向継電器(DGR)の校正ではこちらでは
YOKOGAWA WT130(253503)
 デジタル3相電力計を使用して校正しています。位相は
HP53131A
ユニバーサル・カウンタ 
 などでも測定は可能ですが、電流入力は直接入力出来ないため、正しく位相などの校正が
 されているシャント抵抗などの外付けが必要です。このシャント抵抗などが未校正ですと
 当然ですが、電圧に変換時に位相ズレが生じる可能性があります。

 高電圧の校正は高抵抗を接続し、流れる電流を測定すれば良いわけではありません。
 高い抵抗、高い電圧ほど「電圧係数」によって安価な高抵抗は抵抗値が0.01%から
 数%、極端な例では抵抗値が半減します。
 例えば1000MΩの高抵抗器(大きさは1/4W形状で長さ約6mm)をマルチメータなどで
 測定すると数V印加での抵抗値が出ますが1000V印加時では「電圧係数」によって抵抗値
 が減少します。もちろん、高抵抗器の耐電圧を越えることは出来ません。このため
 高抵抗器は使用する電圧で校正しないと、校正どころか点検にもなりませんので十分注意
 が必要です。「電圧係数」は低い抵抗ほど安価な抵抗器では小さくなるので例えば数MΩを
 数個〜数十個使うなどで数Vと1000Vとの比較抵抗値は%レベル以下にすることが
 可能です。(もちろん、個別の校正は必要)20000Vの校正なども同様です。
 なお、測定確度1%以下の高い確度が要求されない場合は
EP50K高圧プローブ
 
フルーク 80K−40 高電圧プローブ
を使用することで数%確度ですが容易にDC20000V
 またはAC10000Vが実際に電圧が印加されているか直接確認が可能です。

 これらのことは計測の専門家でない人が知ることは難しいことですが趣味のレベルでは
 誤差が数%あっても、たいして問題ありませんが、正しくない校正方法で自作の校正書類を
 発行しているとなると正しくトレーサビリティが取れていないため、問題があると思います。

お問い合わせ、見積、ご意見、ご要望、ご質問はこちらまでお願いします。

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