胡散臭い校正業者??
最近増加した安価な校正業者ですと校正確度自体が不明(悪い)だったり校正値が仕様値外
(誤差が大きめで校正後すぐ仕様外になる可能性が高い場合も含む)の時に即時対応出来
ない上、校正調整はメーカ校正・修理扱いになり、高額請求などで困る場合が多いようです。
トレーサビリティが不明な校正業者?が一部機能で校正・調整済みと「校正済」と言っているが
トレーサビリティ先の標準器も詳細が不明なため、わけのわからない基準との校正・調整と
なりますので、いくら誤差が小さいと言っても基準元の誤差が不明なので意味がありません。
あたりまえですが、一部機能校正・調整で「校正済」とはなるわけがありませんね。
JCSS認定、その他認定の校正業者は国内で100社以上あるようだが、かなり高い確度で
校正が可能な一部の一流校正業者以外はマトモな校正技術があるか?不安になるところが
多数あります。わかりやすい一例では高確度な標準発生器と標準測定器の組み合わせで
特定の試験ポイントのみ不確かさをだしているのが非常に多いです。例えば直流電圧10Vは
10ppmとあるがその前後は1Vと100Vしかなく、10.01Vはどうなのか?と言う初歩的な
話です。電気計測超精密研究所では各種測定・発生器の測定・校正精度に記載のように
特定の試験ポイント以外も規定しています。特定の試験ポイント以外の試験範囲の規定が
無いとか、マルチメータの校正に必要な基本機能で一部試験ポイントが無いなどは明記
試験ポイント以外は出来ないのか?と思われても致し方ありませんね。注意すべきポイント!
電気計測超精密研究所ではどのように校正しているか?もご覧下さい。
校正・調整確度は校正される機器仕様確度より十分小さいです。校正調整時と
調整後の再校正確認では別々の複数の 8桁半デジタルマルチメータを使用して
調整と再校正を実施しており校正不良・標準器の不良などが無いようにしています。
校正に関する知識がほとんど無い人、素人集団の?校正会社等によるデタラメな
記載、明らかな表記間違いの放置、その他がありますので十分注意が必要です。
こちらでは校正・点検・操作方法などの校正・技術的な返答はすべて有料です。
試験データなどの表示桁数だけ多くても意味のある桁数以上に記録・公開するのは
まったく意味が無いばかりか、いかにも正確のような誤解につながりますので測定確度
から有効な桁数がどこまでかを見極める必要がありますので十分注意が必要です。
有効桁数が多すぎる悪い例:測定確度±0.1%の電流試験データで100.123mA
と表示する桁数を記録・公開例、この場合は100.1@@mAと最上位桁1を含む4つ
の数値の100.1までが有効な表示桁です。それ以降の桁、@@の部分は測定確度上
では無効な数値になります。
2009年11月現在では国内各社200近い認定数があるよう ですが、高精度の校正器や
測定器などを用意して、できあがっているマニュアルを作って認定終了?では実際の校正
では正しく出来ているか?
実際の技術能力や要注意点がわかっているか?
が非常に疑問です。
例えば、JCSS校正認定、短納期や低価格を売りとしているところがほとんどですが校正で
不合格になりメーカ修理扱い(自社では調整出来ないため)となりますと納期はメーカ校正
よりも校正不良判定・入荷・出荷・その他で数日余分にかかります。
総額校正費用は正規メーカ校正代金(かなり高い場合がほとんど)、校正不良判定代金が
かかるため、非常に高額になります。
電気計測超精密研究所では校正不良判定が出ても校正調整出来る場合は少しの追加料金
と納期+1日〜3日で最適調整後の納入ですので機器故障以外はメーカ修理扱いになったり
非常に高額な校正(調整)料金請求などはありません。
JCSS校正認定を宣伝していますがほとんどの校正業者(計測器製造メーカ等も含む)で
範囲ではなく特定ポイントで認定されています。例えばDCVでは1V ±0.002%
10V ±0.001% などとなっています。逆に9.99Vは認定範囲ではありません。しかも
ほとんどの校正業者で基本測定の交流が無かったり電流が無いなどが多数です。
一般の校正ではJCSS関係専門の専門家が実施しているとも書かれていません。
また、トレーサビリティはごく簡単には参考例として出ている場合がありますがどうやって
校正しているかが不明、不可能に近い?場合もありました。
ほとんどの場合で現場標準器は毎年、メーカ校正(校正料金が高いが校正確度は良い場合
が多く、最適調整も可能)または、上位校正業者(校正確度が悪い場合あり)で校正を実施
されていると思いますが校正後から次回校正時までの期間で誤差が仕様より大きくなって
いないか確認しているかは不明です。また、1台の標準器で校正終わりですと標準器の
誤差が大きくなっていても別の標準器で確認していない場合は校正不良となります。
校正で短納期@日営業日などとされていますが、大型連休,年末年始や土日祭日が入ると
5日〜2週間も校正が終わりません。電気計測超精密研究所では通常ですと1〜2週間前
にレンタルまたは校正依頼の事前連絡があれば2〜5日で終了致します。入出荷日を含め
ない@日営業日ではなく、、、大型連休,年末年始や土日祭日の入出荷日を含めての話です。
ただし、2日の特急校正では別途追加料金50%〜が必要で、ヤマト宅急便で翌日午前中に
届く地域限定です。(中部地域から関東、東海、北陸、近畿など)
校正の意味自体は国家標準につながっていればよいだけですので簡単な感じですが
校正作業ではいろいろ注意すべきことが多数あり、故障も含めて、正常であるかの試験です。
最近では安価な校正業者が多数増えてきました。校正専門企業だとか
校正業者として
JCSS認定機関に認定されている業者も多数です。
このJCSSは校正確度がどこまで良いかの認定で一般公開されています。
しかし、フタをあけてみますと電気計測超精密研究所の最高校正確度より数倍〜50倍悪く
ただ高額のマルチ標準器をそのまま使っただけのところが多数のようです。
高確度の校正にはそれなりの経験と技術が必要ですが、高額の標準器を買っても実際適切
に使えるかは疑問です。さらに、JCSS関係専門の専門家が常時見ているわけにもいかない
でしょうから、基準器からの出力が適正かの判断は出来ないと思われます。
さらに、JCSS校正の校正確度ではなく、実際の機器校正確度の記載のない校正業者が多く
校正範囲、確度が細かく記載されている校正業者がありましたが記載の間違えだらけの上
努力した内容が公開されているのは良いことですが内容が正しく無いなどがありました。
電気計測超精密研究所では、単独ではなく複数の標準器で確認しています。
なお、もっと身近な校正例ですと安価な校正業者は例えばメーカ製の基準抵抗器などを
使って一般機器の校正しています。この基準抵抗器は毎年校正されているはずで、仕様の
範囲内でそれなりの誤差がありますが、それは無視出来る範囲ではない場合があります。
つまり実際の校正器の値が1.005でも「1」として試験成績表では記載されています。
人件費節約と自動化のため計測素人でも値は出ますが・・・・・参考例として下記です。
検査成績書 直流電圧検査 校正対象34401A(測定確度DC10V 35+5ppm)
校正器5520A(発生確度DC10V 12+2ppm)
レンジ | 測定点 | 下限値 | 測定値 | 上限値 | 判定 |
10V | 10V | 09.99960 | 10.00027 | 10.00040 | 良? |
10V | 10V | 09.99960 (34401A分) + 09.99986 (5520A分) =09.99974 |
NG 10.00027 |
10.00040 (34401A分) + 10.00014 (5520A分) =10.00026 |
× |
10V | 10V | 項目自体無 | 10.00000 | 項目自体無 | 最良 |
上記の上段と中段の違いですが上段は良くある検査成績書の一部です。
上段では34401Aの仕様確度のみで良否判定しています。標準器の誤差は無視です。
中段は標準器の誤差を考慮した場合です。標準器は適切に毎年仕様をみたす校正されて
いても上記の仕様上の誤差は避けられません。電気計測超精密研究所の校正では測定値
は記載致しますが、上下限値は記載しません。(上記の下段)ほとんどの場合で最適調整を
実施するためその後の測定値などは誤差がほどんど無いため校正対象機器の誤差範囲
ではなく、、、校正器の誤差範囲レベルでしか誤差がないため記載の必要が無いためです。
例えば上記の下段の例では標準器の誤差は±1ppm程度のため、測定値がその3倍の
±3ppm以内であれば非常に良い判定となります。上段、中段では±15ppmレベルでの
校正をしているので下段の校正例とは、まさに桁違いの校正レベルになります。
このように良くある正確な校正とは言えない事務的な良否判定は実施しないよりは
良いですが、計測器の誤差がおおよそ規格値以内?ようだというレベルになります。
こちらでは正しい値と方法で校正しています。実際の使用ではあまり
影響はありませんが
校正品質の良さが違うと言うことです。
また、高確度の計測技術全般を理解していない
校正標準器の簡単な操作のみ出来る「パートのおばちゃん」
の校正試験と校正詳細を
理解している人の校正試験では同じ測定値
が出たとしても、「測定値の重み」が違うと
言えます。
簡単な例ですと、リード線の配置・取扱だけで測定値が変わるなどがあります。
「最適調整」はこの漢字に偽りなく個々の計測器を長期間誤差が小さい状態で
長期間校正良好な状態で使用出来るように最適な調整を実施しております。
どのような基準で「最適調整」を実施しているかは計測器の確度、標準器の確度
計測器の特性、その他、多数の経験上の要素がありますので詳細は非公開と
致します。「最適調整」は単純に誤差を最小にすれば良いわけではありません。
私は高圧受変電設備の点検業務のお手伝いということで15年以上継電器試験、メガーや
接地抵抗測定などを実施してきました。
現場試験では数%レベルの確度で良いのでアナログ計器が多数で実際には、例えば
ブレ−カーの低圧メガー値が1.1MΩか1MΩでもあまり関係がありません。
接地抵抗でも同様です。しかし、校正していないと、その測定値に信頼性がありません。
校正検査レベルで、例えば指示値が1.00か1.01なのか?
まで見て合否判定をしています。
校正は計器使用の安心料金のような物とも言えます。
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参考までに・・・2014年始に問い合わせしたA社、N社は2週間以上経過した現在も
まとな返答を送ってきません・・・・・難しい内容ではなくHPの記載間違いと、どのくらいの
確度で校正出来るかの問い合わせですが・・・・・素人集団の集まりとしか思えません・・・
ホントに正しく校正出来ているのだろうか????
上記斜体文章の追加項目です。2015年始でも状況はかわらずA社はついに校正不良
と実際には校正良品なのにNGとしてきました。事務的に校正し校正不良になった原因を
考えることもしない(校正と機器の取扱、注意点などの知識がなく出来ない)からでしょう。
修理扱いとなったようですが、もし修理に出しても本体は正常なため「修理の必要無し」
で返却されるため本来必要の無い検査費用が請求され、さらに再校正する場合は
再校正費用もかかるため数千円の校正費用のはずが数万円になってしまいます。
この場合、校正に何週間もかかるし、本体価格によっては新品を買ったほうが良くなります。
N社は私が明らかな間違いを指摘後、現在も間違いのままHPに掲載しています。
少し校正関係の専門的知識があればすぐにわかるデタラメな間違いです。例えば
時速4kmしか走行する能力が無いのに時速40000kmで走れると書いてあるようなもの
ですから、詐欺どころかあきれてしまうレベルですね。地球上では実現不可な内容です。
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N社はいろいろな取り組みを公開していてそれ自体は良いことですが内容が素人レベルな
記事が多く、おかしい・内容間違い・指導・改善すべき点が非常に多いです。少し計測の
知識のある人ならわかる点だけでもオカシイ点の一例で、絶縁抵抗計用の標準抵抗器は
測定される電圧(25V〜1000V)で校正しなければ実際に正しい抵抗値が出力されて
いるかわかりません。マルチメータ(数V)で測定しただけでは正しい値はわかりません。
そもそも、固定型標準抵抗器では正しく校正が出来ません。0.0001MΩから111MΩ
までは可変抵抗器YOKOGAWA 2793 03など良い標準器でありますからそれを使用
電圧で校正して使うのが正しい校正方法になります。これはアナログメータで例えば2MΩ
の目盛りにぴったりあうように、標準器を可変して標準器の校正値を記録します。
固定型の標準抵抗器ではおおよその確度5%レベルでの合否判定は出来ないことは
無いですが2.01MΩなどとは読みずらく、レンジ・読み間違えなどもあるでしょう。
この場合電気計測超精密研究所ではYOKOGAWA 2793 03とE&C DR15600の
可変抵抗器を使用して0.0001MΩから111GΩまで可変しての校正が可能です。
次に、Y型端子間の低抵抗をフルーク187で0.1Ω以下を0.001Ωの桁まで測定して
いるのがありますが???最低レンジは500.00Ωなので0.001Ωの桁まで測定??
別の低抵抗計と型式間違えならば良いですが・・・Ω以下は通常mΩメータなどで4端子
測定をします。2端子測定では0.001Ωの桁は注意しないと安定しな場合があります。
mΩの桁まで測定したいならY型の片方にDC1A流し、もう片方で電圧を測定します。
その他もたくさんありますがとりあえず、今回はここまでと致します。
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